トラブル・・・
いろんなトラブルがありますね・・・。少しずつ書き加えていきたいと思います。
1.医療訴訟
整形外科の医療訴訟は、未だに多いようです。開業すれば、院長が責任者です。何かあったときのために、必ず、医師賠償保険(5~6万/年)に入りましょう
。
先日、よそのクリニックで、ガングリオンの穿刺を受けた患者様が痛みが強いとのことで、当院へ来られました。穿刺部の感染でありました。当院で、緊急に切開排膿を行いましたが、1回目の再診日以降当院へ来なくなりました。で、後日連絡があったのですが、痛みが強く、後日、他の病院を受診し、MRSAと診断されたようです。
他のところで、治療がうまくいっていれば、私も安心しますが、その患者が何を思ったのか、後日、カルテ開示を要求してきました。当院での治療は適切であったことはカルテを見れば、一目瞭然なのですが、私の治療を疑うかのような患者の冷たい目線は、嫌なものですね。
私の治療内容をその時、改めて説明させていただきました。そして、当然、カルテ開示の料金はいただきました。「よそのクリニックでは、費用がいらなかった」とか、ごちゃごちゃおっしゃっていましたが、開示料金は、医師法には書いておりませんので・・・。その患者には、「予約を無断でキャンセルするとは何事か!連絡くらい入れなさい!!」と説教したかったのですが、お互いそれ以上嫌な気持ちになってしまうのもどうかと思い、さすがに言いませんでした。
今回の一件は、それ以後、数年間、特に問題なく経過しています。カルテ開示したことで、私への疑いが晴れたのだと思いますが、その患者からは、謝罪はありませんね。いずれにせよ、他院の尻ぬぐいは、ごめんです。
話がそれましたが、何もないことがほとんどですが、いざと言う時のために、やはり、医師賠償保険には加入しましょう。経費にもなりますので。
2.Googleコメント
今の世の中、何を探すにしてもネット検索です。当然、患者様が医療機関を探す時も多くはネットで検索でしょう。キーワードを入れて、例えば、整形外科を探しているのであれば、「地区」+「整形外科」と入力するでしょう。
検索結果の上位に、クリニックのホームページが掲載されていれば、宣伝効果バッチリということですね。そのためには、ホームページを充実させ、Google広告を出し、かつ、Googleビジネスにもクリニック情報を載せる必要があるわけです。
そうすると、Googleビジネスに評価をする患者さんがチラホラ出てくるわけですね。会社側が評価の有無を設定とできれば良いのですが、残念ながら、できません。これは、まさに、Googleの優位的地位の乱用ですよね。
まぁ、ひどい口コミをする患者もいますし、高評価をしてくれる患者さんもいます。日本人の場合、「いい治療・いいサービスを受けるのが当たり前」と考えますよね。
その「当たり前」は、世界レベルで言うと、チップをたくさんあげてもいいくらいの素晴らしいサービスなんですけれども、日本人には、極々普通のことなんです。だから、普通の可もなく不可もないサービスを受けた患者は、特に評価もコメントも残さないんですね。
しかし、わずかでも不満を感じると、散々、口コミに批判をするというわけです。あることないこと書かれ、時には罵詈雑言ですよ。これって、陰湿な日本人の典型です。ドラマの世界で医療とはかくあるべきと思い込んでいる人とか、自身の技能や能力が低いがために、すぐに誰かを批判したくなる人が書き込むのでしょう。
まぁ、「目には目を、歯には歯」の気持ちで、よっぽど悪意のあるコメントには、弁護士に依頼し、情報開示を求めるべきでしょう。そして、場合によっては、名誉棄損で訴訟ですね。
悪意のあるコメントや事実に反するコメントには、徹底的に正論でコメント返しをした方が良いと考えるドクターも入れば、放置するドクターもいると思います。日本においては、後者が圧倒的に多いでしょうか。
私は、悪意のあるコメントには、徹底的に反論します。
大事なのは、「患者コメントや反論コメントを他の医療機関を探している患者さんが見る」ということなんです。私の話の方が、筋が通っていれば、おそらくその患者は当院へやってきます。もし、コメントを見て、このドクターは自分には向かないと思えば、来院しないでしょう。
実は、私のコメントは、「こういう人は来院して欲しくない」ということを暗に示しているわけです。なので、変な患者は自然淘汰されるんです。
まぁ、なかなかコメントを返さないドクターが多いですけれども、私の根本にあるのは、「言われっぱなしは腹が立つ」という気持ちからなんです(笑)。