限られた診察時間の中で、要領良く診察・検査・治療をするには、問診票が大事であると私は考えていますが、その問診票に、ほとんど記載が無い人いますよねぇ。
たいていは、ただの手抜きであることが多いです。そういう人に限って、たいしたことが無いのに診察を受けに来た人だったり、職業・生活・教養のレベルがやっぱりねぇという人です。最近は、手抜きの人に対しては、診察時に診察室で、自分の手で、問診票に記載させています。「これはカルテに取り込むので、記録に残ります」と言いながらですけど。
実際、私、過去に何度も言った言わないの言い争いをしたことがあります。そんなときに、患者自身が書いた問診票は水戸黄門で言うところの「印籠」です。それを目にしたとたん、患者は黙り込みます。
患者「最初にここが痛いって言いましたよ!」
私「あなたそんなこと言っていないですよ、カルテにも書いていませんし・・・」
患者「先生が書いていないだけでしょ!!」
私「これ(問診票)をご覧ください」
患者「・・・・・」
てな感じです。
問診票は、診察の時短にもつながり、患者にもメリットがあります。
薬手帳も同じですよね。薬手帳を事前に出さない患者もいかがなものかなと思います。
処方の段階で、「では、これを出しておきますので、1週後に来院してください。」と処方を入力した直後に、「先生、実は〇〇整形外科で同じ薬が出ています」と言われた時や、「先生、今飲んでいる薬と一緒に飲んでもいいでしょうか?」と、おもむろにカバンから薬手帳を出してきた時には、イライラがMAXになります。「薬手帳持ってるんやったら、先に言えや!!このドアホ!」と内心思いながら、苦笑いして、時には説教モードに入ります。
問診票にほとんど書かない人の場合について書きましたが、逆に、問診票にたくさん書いてある人も時々いますよね。実は、白紙に近い問診票よりも、こちらの方が妙なプレッシャーを感じます。たくさん書いている患者の場合は、面倒な感じの方が多いです。訴えや所見を書く時間が増えますし、結局、整形外科的なことでは無く、精神的な場合も結構あります。
たかが問診票、されど問診票です。私は問診票は大事だと思っています。