国民皆保険と年金は破綻するか否か・・・

 勤務医も会社員の方も、給与明細を見て、皆さん、ため息をつくでしょう。「なぜ、これほどまで、社会保険料、厚生年金が天引きされているのか?」ってね。

 開業医になれば、今度は職員を雇う立場になりますが、医師国保に入らずに、当院のように社会保険を支払う立場になると、さらに、驚くことがあります。

 会社員が払う社会保険料も厚生年金も実は、会社が折半しているのですよね。その折半分は、会社が負担します。

 すなわち、開業して、医療機関が社会保険に加入すれば、最後閉院するまで、スタッフや自身の社会保険料の折半分を医療機関が払い続けるということになります。

 その折半した分が、将来、ちゃんと勤務してきた職員や自身の年金になればいいのですが、年金定期便を見ても、自身が払った分しか記載されていないのですよねぇ・・・。

 では、会社が払った折半分はどこにいくのか??

 一応、「厚生年金勘定」としてプールされているようですが、一部は、国民年金保険料の基礎年金の財源として使われているようです。

 国民年金保険料って、毎月17,000円程度ですからね、厚生年金よりもかなり安いです。それなのに、厚生年金の折半を払う企業が、国民年金保険料を納めている人の基礎年金として、一部でしょうが、支払うことになっているのですよね。政府は説明しませんが、まったく納得がいきませんよね!

 まぁ、折半の話は、今更、変わることは無いでしょうが、この先、ますます少子化が加速します。小学生でも、分かるように、1馬力で、5人も6人も、高齢者の年金や社会保険を払うのは、無理難題です。年金破綻もあり得ます。

 一体、この先、日本はどうなるのでしょうかねぇ?消費税のさらなるアップか、所得税率のアップしか考えられないのは、自分だけでしょうか?

 消費税は、公平だと思いますが、累進課税が昭和の時代のように上がれば、高所得者は働く意欲を無くすでしょうね。そうなれば、私は借金を返した後は、診療日数を減らして、無理しないで、仕事するだけですけれども・・・。

2025年04月16日