美容外科医の行く末・・・

 美容の話をしましょう。

 私自身、全身脱毛を受けた経験がありまして、理由の1つは、毛が邪魔だったということですね。特に下肢については、夏は蒸れてベトッとしますし、脇に関しては、蒸れて臭いも出ますから。

 脱毛前に、何度か、毛を剃ったこともあります。結果は一目瞭然。脇は、臭いも減るし、下肢については、ベッドシーツとの肌触りがとてもいいのですよねぇ。しかし、数日後には、ジャリジャリになって、とても不快になりました。

 勤務医時代、オペをしていましたが、男性で剃毛する必要がある方多いですよね。剃らないと、皮膚縫合の際に、毛が皮膚縫合部に巻き付きます。「毛を剃ると感染のリスクが高まるから剃らない方が良い」という話もありましたが、邪魔なものは邪魔なのですよね。

 下肢をケガした場合、毛があっても、傷が浅くて済む人はいません。髪の毛の様にフサフサであれば別かもしれませんが・・・。

 毛は、現代社会においては、ほぼ意味が無いと言っても過言ではないでしょう。頭は別ですね。頭は毛があった方が、ぶつけた場合は、軽症で済みます。バーコードくらいになれば、意味ありませんが・・・。

 脱毛するメリットは上述以外に、将来の介護の時にもあります。自分が介護を受ける状況になったら、介護する側からすると、毛は邪魔です。便が毛にへばりつくこともありますから。

 そういったことから、私、全身脱毛をしたわけです。5回コースで受けましたが、脇と下肢については、毛は消えました。脱毛した瞬間から、快適です!!でも、下肢や脇以外は、毛の質や量が減ったのですが、完全脱毛にはならなかったですね。

 今、美容外科が乱立し、その結果、脱毛の費用がかなり安くなっています。一方、過当競争のため、運営側は厳しい経営となっており、突如、破産するクリニックも出てきています。先払いした直後に倒産して、泣き寝入りする人もいますね。

 脱毛に関しては、私自身の経験と将来の介護面からして、私は賛成します。しかし、ヒアルロン等のプチ整形程度までは良いとして、大幅に形を変えるような美容整形はいかがなものかと思っています。

 見た目重視、インスタ映え、ルッキズムとか最近の若者は言いますが、私のような、おっちゃんから言わすと、「中身も無いのに、外見どうこう言ってもしゃあないやろう」と思うのです。美容整形しても、年を取れば、化けの皮が剥げますからね。目先のことを取るか、後の事を考えた上で、じっくり検討してからやるのかですね。タトゥーも同じです。

 まぁ、美容整形を受けるか受けないかは、個人の考えもあるし、自由ですから、私の知ったことではありませんが、美容外科を目指す医師が増えている現状をどうにかしないといけませんねぇ。

 直美(ちょくび)という言葉、ご存じでしょうか?ろくな研修も受けずに、必要最低限の研修期間が終われば、美容外科へ行ってしまうことを言います。美容外科医の事は否定しませんけれども、いろんな経験を積める時期に、すぐに美容外科に行くのは、もったいないと思います。

 まずは、基本を身につけてから、すなわち、皮膚科・形成外科専門医を取得してから美容外科医の道に進むべきでしょうね。

 仮に、美容外科が衰退したとしたら、そして、現実的に起きていますが、過当競争のため、医師個人の給与が減ってしまった場合は、美容に進んだ先生達はどうするのでしょうか?

 そもそも美容を目指す人の多くは、楽して稼ぐというのが頭にあるのだと思います。もちろん、賢いドクターは、若い時に一気に稼いで、無駄使いをせず、投資に回してFIREする人もいるでしょうが・・・。

 いずれにせよ、20代から、給与をたくさんもらったら、以後、給与の少ないところの勤務では満足できないでしょう。

 そして、保険診療を主に行う医療機関側は、まともに通常診療ができないドクターを雇いませんよね。肩書も、専門医すらない状況なら尚更です。

2025年03月09日