返書もしない医療機関・整骨院・接骨院とは付き合わなくていい理由・・・

 当院は、全国でも大変珍しく、労災や交通事故での整骨院・接骨院の併用を許可しています。当院の近隣には、整骨院・接骨院は、山ほどあります。開業前の時点で、500m圏内に20以上あったと思います。

 整骨院・接骨院って、専門学校に行って柔道整復師の国家資格を獲得すれば、将来、開業できますからね。理学療法士との違いの大きい部分は開業権の有無です。まぁ、今は、開業するには、複数の条件がある模様ですが・・・。ですから、医師や歯科医師とは違い、比較的容易に、そして若い人でも開業できるので、乱立するのですね。

 当院としては、そういう整骨院・接骨院とも連携することで、win winの関係を築けたら、お互いのためでもあるし、整骨院・接骨院の医療過誤も防げるという思いで、併用許可しているわけです。


 結果どうなったでしょうか?


 開業して、7年が過ぎましたが、当院と密に連携している所が、5件ほどあります。整骨院・接骨院は、自分のところで患者を囲い込みたい所が多いので、その5件以外は、紹介はなかなかしてきませんけれども、まぁ、そういう所は、自己責任で施術をすれば良いのかと思います。後遺障害が残ってしまった時の尻ぬぐいで、整形外科へ紹介してくる場合は、私は、拒否しています。

 当院と併用許可したとしても、その後、当院へ定期的に来院していなければ、後遺障害書類作成は拒否しています。

 私の経験上、こちらから紹介状を書いても、返信を書いてこない整骨院・接骨院とは、長続きしませんねぇ。1回こっきりの付き合いだけになることが多いです。

 しかし、都度、連絡をくれたり、まめに状況を報告してくれるところは、今も強固に連携できています。

 過去、交通事故の患者を紹介した整骨院がありました。その患者様にも整骨院にも定期的な当院への通院が必須条件と説明したのですが、残念ながら、その患者は当院へ来院されなくなりました。数か月後にひょっこり患者様が来院し、後遺障害診断書作成を希望されましたが、当然お断りさせていただきました。

 私は、後日、その整骨院に対して、以下のお手紙を送りました。

 「貴院へご紹介した患者様が、当院へ定期的に来院されなくなりました。その後、先日、数か月ぶりに来院され、後遺障害診断書の記載を希望されたのですが、当院へ定期的に来院されていなかったために、お断りさせていただきました。以前に記載した紹介状はお読みになりましたか?こういう不幸なことにならないように指示したわけですが、一度、お考えを聞かせいただけますか?お返事お待ちしています」

 で、その結果、電話もFAXもまったく無く、完全無視をされました。そこへは、二度と患者様を紹介することは無いですね。

 整骨院・接骨院に限らず、紹介しても返書しないドクターも未だいますよね。当院の近くにもありますが、数回紹介しても返事がまったく無い所へは、その後紹介することはありませんし、患者様がそこへの紹介を希望しても、「こういう経緯があって、信用できない医療機関ですが、よろしいですか?」と必ずお伝えするようにしています。そう伝えると、私をかかりつけとして信頼して下さっている患者様は、100%そこ以外の医療機関を希望されますね。

 常識が無い人って、いますからねぇ。私は、返書率100%ですし、99%その日のうちに返書を書いています。返事って言っても、「ご紹介ありがとうございます。今後当院で診察継続します」といった簡単な内容です。それでも返書ですから。ちゃんと、患者を受け取ってくれたと、紹介元は安心するはずです。

2025年04月19日