いつ黒字化するのかという問題は、どれだけシュミレーションしたとしても、実際のところは、誰にも分かりません。
おそらくは、私のように、当初から、常勤放射線技師1名、常勤療法士2名、常勤看護師1名、常勤受付1名、他パート4名で開業するような、とってもリスキィーな先生はあまりいないでしょうが、当然、私の場合、運転資金1000万が、あっという間に尽きました。開業直前に、備品が少なすぎたため、それを追加購入。薬品代もかなりかかりました。一番初めの給与支給支払い後(9月下旬)には、確か、運転資金が600万に減っていたのではないかと思います。毎月人件費で130万(その他にも厚生年金や社会保険の支払いあり)かかっていましたから・・・。そして、11月には、資金はほぼ無くなりました。運転資金については、こちら。
当時、銀行に相談しても、追加融資は困難でした。申し訳なさそうに、銀行カードローンを勧めてきましたが、とりあえず申し込んだものの、金利が10%以上であったため、お断りしました。皆様は、きちんと運転資金は確保しておいてください。開業時2000万あれば余裕でしょう。ショートしなかった理由は、勤務医時代につくっていた別の銀行での低金利カートローンから600万ほど借りたのです。本当は、カードローンなんてものは手を出してはいけません。開業時融資を交渉する時に、属性はまったく問題なくても、個人信用に問題ありとされますから・・・。
シュミレーション3のところでも述べましたが、開業4か月後に、運動器リハビリの施設基準を無事格上げすることができました。また、その前月に、常勤ナースが退職し、ナースがゼロになりましたので、そこから人件費を30万弱、抑えることができました。その頃から、黒字化が見え始めてきた感じです。国保や社保からの振込は2か月後なので、ちょうど開業半年後の平成30年3月頃に、黒字化を果たしました!クリニックが定休日の時に、パートに足しげく通い、なるべくそこから生活費を捻出しているので、クリニックの通帳は、黒字化後以降、コンスタントに残高が増えています。開業3か月で資金ショートしかけたときに借りた銀行カードローンも、その10か月後に一括返済できました。
現在、開業1年と4か月ですが、ナースゼロ状態が1年となりました。前のナースが辞めた直後に1か月ほど募集したことがありますが、今は、まったく募集しておりませんし、ナースの必要性を感じませんので、今後も雇用することは無いでしょう。