お問い合わせフォームは必要か?

 クリニックのホームページに、お問い合わせフォームが必要でしょうか?不要でしょうか?

 開業当初は、少しでも患者さんに来院していただくために、クリニックの電話から、個人の携帯電話へ転送できるようにしていた時もありましたが、プライベートと仕事は、分けることも大事ですよね。

 電話の転送設定同様に、開業時から、つい最近までは、ホームページにお問い合わせフォームを作っておりました。患者さんが①当院での治療後の合併症が気になるとか、②患者さん自身の症状が、整形外科で診てもらえるか分からない時などを想定して、作成していたのです。

 実際、どういった問い合わせが多いかと言えば、95%は業者ですね。残り5%が患者さんからの問い合わせです。

 当院へTELで営業してくる業者に対しては、「院長が電話に出る時間が無いので、HPの問い合わせフォームから連絡してください」と受付に伝えてもらっていました。そのため、問い合わせフォームへの業者からの営業が多かったと思います。

 また、患者さんからの問い合わせは、想定通りで、①や②の問い合わせが多い状況でしたが、中には、③予約の変更をしたいとか、④もう一度、病状説明を聞きたいとか、早急に対応困難な問い合わせも増えてきました。

 ③については、電話で変更するように返信したこともありますし、④については、診察に来院していただければ、もう一度説明しますと返信したこともあります。

 ③も④も、本人は気軽な気持ちで、問い合わせフォームを利用したのだと思いますが、本来の趣旨とは違って、なんだか、対応が面倒になってきました。

 一応、お問い合わせフォームのところに、「予約の変更は、お問い合わせフォームからは、対応しておりませんので、診療時間内にお電話いただくようにお願いします。治療内容のご確認は、個人情報・守秘義務の問題がありますので、お問い合わせフォームでは回答出来かねます。診察へお越しください」と追記しておきました。

 ④で、しつこく連絡してきた男性には、診察に来院した時に、改めて、上述の個人情報・守秘義務の問題があるので、やめていただくようにお願いしたいのですが、それ以降もお問い合わせフォームからの連絡が続きましたね。さらに、その方は、当院のGoogleビジネスからもメールをしてくるような人でした。悪い人では無かったのですが、ご理解力が乏しかったですね。

 そういう患者様は、今後増えてくる可能性があり、ますますこちらのストレスが増えるかもしれないので、最近、お問い合わせフォームをホームページから削除しました。

 「それでどうなったか?」ですが、スッキリしました!業者からもその変な患者からも連絡が無くなりましたね。

 現時点で、診療には全く問題ありません。業者からTELがあった場合は、「郵送で資料を送るように」と伝えるように受付スタッフに指導しています。その結果、郵送で送ってくる業者は少ないのですけれども、本気の営業であれば、しっかり郵送してきますので、この対応で良いかと思います。

 結論です。

 開業当初ならまだしも、開業数年し、軌道に乗っていれば、お問い合わせフォームは不要です。

2023年11月21日