今の時代、開業するには・・・

 今の時代、開業するには、他と違った特色を打ち出す必要があると思います。

 学会発表をたくさんして、書物もたくさん書いてという先生は、それだけで集患できるかもしれません。

 大学病院で、準教授や講師まで上り詰めた先生は、落下傘開業をするだけで、開業当初から大盛況だと思います。

 しかし、一般的に、開業する先生は、手術もたくさんやったし、手術も当直も体力的に厳しいし、ぼちぼち開業してマイペースでいこかという方が多いのではないかと思います。あるいは、野心的に、「お金持ちになりたい!」と考える先生もいると思います。

 私の場合は、「開業前のこと・・・」で、述べた通りです。研修医のころから、「自分は、開業向きかなぁ」と漫然と思っていましたが、今、開業1年半の時点で「やはり、自分は開業向きだった」と感じます。順調だから、こう言えるのかもしれませんけれども・・・。


 本題に写ります。開業する理由はなんであれ、少なくとも都会で開業するには、常にライバルを意識しなければなりません。私のように整形外科医は、整骨院も鍼灸院も、マッサージもリラクゼーション的なものも、すべてライバルと考えるべきです。とは言っても、やはり本物のライバルは、やはり同業者でしょう。

 いかに他の整形外科と異なる特色を打ち出すかがポイントです。

 私のクリニックの特色は、日曜(隔週)診療をしていることです。歯科や整骨院は、今の時代、日曜日・祝日に診療しているところは多いです。ただ、整形外科含めて内科もその他の科も、まだ日曜日・祝日に診療しているところは、全国的に非常に少ないです。

 なぜ、日曜日しようかと思ったのかは、もちろん集患という意味合いもありますが、骨折や捻挫といった外傷は、週末(一般の方が仕事が休みの時)に起きることが多い割に、その受け皿となるクリニック・病院が皆無ということを知っていたからです。日曜日や祝日に日直・当直したことがある先生なら、ご存知ですよね。「たいした症状じゃないのに、こんなの、2次救急に来ないでよ!」と、当直していたらボヤきたくなったことありませんか?でも、それは医師の立場からすれば、たいした怪我かもしれませんが、患者やその家族からしたら、ましてや患者が子供の場合は、たいしたことがあるか無いかは分からないから受診するわけです。実際はたいしたことが無くても、不安を解消するためには、きちんと専門医が責任を持って診察し治療する必要があるのです。

 日曜日診療している感想ですが、遠方の市町村から皆さん来院します。そして、皆、喜んで帰ります。これこそ、医者をやっていて良かったと思える瞬間であり、私のモチベーションかもしれません。もちろん、それに付随して、売上も上がります。

 特殊な医療技術を持っているわけでもなく、論文をたくさん書いているわけでもなく、帝大出身というわけでもなくても、私のように少し診療日時を変えることで、それほど苦労せずに、集患できると思います。

 参考までに、診療日時は、医師会へ加入する場合は、うるさく言われるのではないでしょうか。あくまで予想です。なぜなら、医師会加入のクリニックの診療日時は横並びのところが多いのです。出る杭は打たれる、そんな感じでしょうか・・・。

 皆さん、いろいろ知恵を絞ってくださいね!

2019年01月30日